戦術的ピリオダイゼーション

 

奈良クラブが採用する「戦術的ピリオダイゼーション」とは何か

ㅤ戦術的ピリオダイゼーションとは、現代サッカーに革命を起こした新たなトレーニング理論であり、世界最高の監督と呼ばれるジョゼ・モウリーニョ監督が採用し、世界の頂点に二度も立ったことで注目を浴びました。ポルトガルのポルト大学のスポーツ学部にいるヴィトール・フラーデ教授が世界で初めて「サッカー」というスポーツを一つの学問として捉え、サッカーというゲームの構造化を行い、それに基づいたトレーニング理論と選手の育成理論を構築しました。

ㅤ戦術的ピリオダイゼーションはサッカーというゲームを「意思決定(判断)によるスポーツ」と解釈し、「サッカーをどう学習するか」をあらゆる科学的な手法で突き詰めた理論です。基本的には、「サッカーはサッカーでしか上手くならない」という考えであり、「ピアニストはピアノの周りを走らない。つまり、サッカー選手もグラウンドの周りを走る必要はない。」という例えがよく使われます。例えば、コーンドリブルをいくらしてもそれはコーンドリブルが上手くなるだけで、「サッカー」というゲームは上手くなりません。サッカーの試合のピッチにはコーンはありませんし、コーンをドリブルで抜かなければならないという場面も90分間で一度もありません。対面でのパス練習も同じようなことが言えるでしょう。真正面から来たパスを自分の目の前にトラップしてまた真正面に返すというシーンはありません。そのような練習はサッカーというゲームの本質からかけ離れています。

ㅤGMの林舞輝は欧州サッカーにおける最高峰の指導者養成機関であり、その戦術的ピリオダイゼーション発祥にして総本山であるポルト大学の大学院で学び、ポルトガルサッカー協会とリスボン大学が共催するエリート指導者養成コースでジョゼ・モウリーニョから指導論や戦術分析論を学びました。そこで得た知見から、「奈良クラブのゲームモデル」として、日本人、そして奈良に適した形でサッカーの体系化を行い、戦術的ピリオダイゼーションをアカデミーの全カテゴリーへ落とし込んでいます。