やべさんぽ (マッチデーパートナー編）うぶすなの郷 TOMIMOTO

スタジアムの熱狂はもちろん、奈良クラブサポーターにもアウェイサポーターにももっと奈良を楽しんでもらいたい！スタジアムへの道中や日常でちょっと寄り道したくなる街のお店を紹介する新企画「やべさんぽ」。誰よりも奈良を知り、奈良を愛する〝ミスター・奈良クラブ″「やべっち」こと矢部次郎がレポートいたします！

うぶすなの郷 TOMIMOTO
カテゴリー：グルメ
スタジアム：鴻ノ池陸上競技場（ならでんフィールド）

「人間国宝第1号」は奈良県民！
みなさんは「人間国宝」をご存じでしょうか。重要無形文化財保持者として認定された方を呼ぶのですが、なんと！その第1号は奈良県出身の陶芸家、富本憲吉さんなのです！そして、今回のやべさんぽでご紹介する「うぶすなの郷 TOMIMOTO」は、富本憲吉さんの生家を奈良クラブのパートナーでもあるワールドヘリテイジ様がレストランや宿泊施設にリメイクされました。訪れてみると、伝統と歴史を感じる邸内が穏やかな心にさせてくれました。
　
　

古い建物が大好きな僕は、梁や柱の傷、昔ながらの生活用具に萌えます。
　
　

富本憲吉さんが書かれたとされる天袋のエビヅル図。

こちらのお部屋は宿泊することができます。

こちらは富本さんが実際に作られた陶器。人間国宝の方の作品を手に取ることができます。
富本さんは、一般の方が日常使いしてもらうための作品を作られていたそうで、その意思を継いでこのような展示をされています。
　
僕も触らせてもらいました！

大地の地で生産された食材を活かしたレストラン
富本さんを身近に感じながら穏やかな時間を過ごしているうちにランチタイムです。今回は特別に、蔵を改装した「アーティチョーク」でいただきました。こちらは宿泊された方のプライベートラウンジとして使用されます。
　　

壁面には「アーティチョーク（あざみ）」が。

料理長が厳選した安堵町で獲れた大和野菜や「うぶすな」と命名されたブレンド米を天川村の「ごろごろ水」で炊くこだわりのランチ。
　

僕もスタッフ瀧澤も味と雰囲気に満たされて大満足♪
　

「人は自然と共存する」を体現した空間
今回ご案内いただいた新庄さん。

「富本は自然を愛し、人を愛した方だったそうです。食べ物も生活も自然からいただいたもので私たちは生かされています。地域の方とも友好的な関係を築かれていたそうで、こちらの門はいつも開けっ放し、誰でも遊びに来て良い雰囲気だったと聞きます。私たちもその意思を継いで、ここを富本の息吹を感じられる場所であると共に、陶芸などのカルチャーの拠点として活用していただければと考えています。」

陶芸家である人間国宝の生家で陶芸体験ができるなんて素敵ですね。
「樹を楽しむ　陶器を見るに似たり」という言葉の通り、木々に囲まれた邸内では他にも季節にちなんだイベントが催されています。
この日は絵はがき教室と朗読会が開催されていて、僕も少し覗かせていただきました。