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第7期決算報告について

この度株式会社奈良クラブでは、4月19日(土)に定時株主総会を行い、2024年度決算が承認されましたので以下のとおりお知らせいたします。
第7期の売上は、広告収入2億4千2百万円(前期2億1千9百万円、前期比11%増)、入場料収入4398万円(前期3809万円、前期比15%増)、物販収入3466万円(前期2862万円、前期比21%増)、アカデミー収入7,896万円(前期5893万円、前期33%増)となりました。全体としては、売上高4億65百万円(前期4億29百万円、前期8%増)、経常損失は1237万円(前期経常利益1605万円)、当期純損失は1255万円(前期純利益1586万円)となりました。

【2024年度決算(第7期)、2024年2月1日~2025年1月31日】
【代表取締役社長濵田コメント】
2024年シーズンは、J2昇格を目標と掲げ戦ってきました。しかしながら、序盤10試合で1勝4敗5分という厳しいスタートとなり、一時的には4勝5敗7分まで持ち直したものの、長続きせず、1年を通して残留争いという厳しいシーズンとなりました。チームが苦しい状況の中でも、毎試合毎試合暖かい声援を送ってくださるサポーターの皆さま、チームの状況を心配し、声をかけてくださった自治体やスポンサーの皆さま、町を歩いても、奈良クラブ頑張ってと声をかけてくださる方がたくさんいました。また、現場がぴりぴりした状況でも毎試合ボランティアの皆さまが一生懸命クラブのためにサポートしてくださり、滞りのない試合運営ができたこと、大変感謝しています。本当に力になりました。ありがとうございます。クラブがうまくいってない状況の中でも、もがき続け、あらゆることにトライし、なんとか奈良からJリーグの灯をともし続けられることになりましたが、本来の目標からは程遠い状況であったことはクラブの代表としても責任を感じております。

経営面におきましては、チーム成績が伴わなかったにも関わらず、各指標が上昇していることについては、奈良にもJリーグというものが少しずつ浸透してきているのかなと手ごたえを感じています。今、クラブとして取り組んでいるのは、クラブの収益源を多角化することです。私が代表に就任した前年はスポンサー売上がクラブの収益の83%もあり、非常に経営リスクの高い状況でした。そこから5年がたち、現在は52%まで下がってきています。クラブとしては、本来サッカークラブの収益源であるスポンサー売上、入場料売上、物販売上は伸ばしつつ、それ以外の部分で、奈良という地域の方たちとさまざまな形で連携し、共に経済的に成長していく形を模索しています。

最終損益としては、シーズン当初の予算では、ぎりぎり黒字もしくは夏の補強状況によっては若干の赤字という想定をしていましたが、実際は監督交代やメンタルコーチなどを含め、当初予算以上に残留に向けた予算投下をしたことで当初予算外の費用が発生し、1255万円の赤字となりました。債務超過ではないものの資産が500万強となり、2025年シーズンは資産の部分も注視していきながらの運営となります。一方で資本業務提携を行ったBGグループとの連携により、海外キャンプを実施することができるようになったりと、メリハリをつけながら、クラブ強化に努めていきます。現時点では暫定7位という高位置につけておりますが、経営とのバランスを取りながらも、J2昇格争いに食らいついていきたいと考えています。引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。