現在、社会全体で新型ウィルスの感染拡大を防がなければならない状況の中、公共性の高いサッカークラブ事業は、有観客の中開催させていただいております。その中で、クラブとしての責務は、新型コロナウィルス感染予防対策を徹底し、安心、安全なスタジアムを担保し、皆様に安心して観戦いただくことを提供することであります。
そういった中、この度、弊クラブが起こしました新型コロナウイルスのクラスター発生、またクラスター発生に起因する弊クラブの活動に関しまして、ご支援をいただいているファン・サポーターの皆様、パートナー企業様、自治体各位、奈良県サッカー協会様からの期待と信頼を裏切り多大なるご迷惑をすることとなり深くお詫び申し上げます。
今回の件を深く反省し、再びこのような事が起こらない様、新型コロナウイルスの蔓延の防止、信頼回復に努めて参りますので、以下に、経緯調査報告、および改善点につきましてご報告申し上げます。
なお8月15日(日)に陽性者を除く、全選手・スタッフが抗原検査を実施し、陰性と判定されました。トップチームの活動に関しましては15日をもって再開。8月21日(土)に開催予定のJFL第19節vsMIOびわこ滋賀(於:橿原公苑陸上競技場)は通常通り実施いたします。
最後になりますが、医療従事者の皆様方に大変ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
※本件に関して、8/16(月)14:00よりメディア向け記者会見を行いました。
アーカイブ映像に関しては以下をご覧ください。
記者会見アーカイブ映像
経緯調査報告
8月2日に奈良クラブ所属スタッフ・選手に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、クラブ内で調査、奈良市保健所に報告しましたところ、クラスター発生の原因と見られる大人数でのランチミーティングの開催、スタッフ・選手間でのガイドラインの違反が確認されました。
今回発生した事象に対する問題点(違反行為の概要)
1.ガイドラインに記載されている5名以上の会食に関する制限の違反
5名以上の会食に関する制限の違反行為の概要
開催日時:2021年7月25日(日)13:00〜14:30
開催会場:橿原市内飲食店
参加者:33名 選手25名+トップチームスタッフ8名
2.ガイドラインに記載されている体調不良に関する報告の違反
スタッフAの体調不良に関する報告の違反行為の概要
スタッフA:7月28日(水)夜、関節痛、頭痛を発症(発熱は無し) 31日(土)まで症状が改善されなかったが、メディカル担当に報告せずチーム活動に参加
8月2日(月)に陽性判定を受ける
3.ガイドラインに記載されている練習・試合時の感染対策の違反
トップチームスタッフ及び選手のフィジカルディスタンスの確保の違反行為の概要
スタッフ・選手:練習・試合時のフィジカルディスタンスの未確保
試合時のロッカールームでの一部スタッフ・選手のマスクの非着用
再発防止策
①弊クラブのガイドラインを奈良市保健所及び当保健所医師にご確認いただき改訂しました。
これまで奈良県サッカー協会様に対して毎日提出していた「体温記録表」に加え、本ガイドラインに設定した管理責任者の管理の元に作成したチームの「行動記録チェックシート」を併せて毎日提出いたします。本ガイドラインを違反し、感染リスクの高まる行動をした者は、チーム活動への参加禁止などの処罰を行います。
②グラウンド以外でのトレーニングやチームイベントを行う際は、監督から強化部矢部へ報告を義務とし、強化部矢部は代表浜田に報告を義務とすることでガバナンス強化を図ります。
③トップチーム、全トップチームスタッフ、フロント、アカデミー全スタッフを招集し、クラブとしての在り方、行動規範、ガイドラインの遵守など、今後の行動についての定期ミーティングを開催(Zoom)いたします。特にリーグ再開前に集中的に開催いたします。(第1回は14日朝10時に開催済、議題:8月15日の活動再開に向け、トップチーム全選手、スタッフ対象に改定されたガイドラインの確認・遵守について。第2回は、8月19日午前中を予定)
④8月末まで、定期的に抗原検査(2~3日に1回)を行います。
今後はこのようなことが再び起きないよう以上の対策を徹底し、ガイドラインに則った運営に努め、新型コロナウイルス蔓延の防止、地域の方々の信頼回復に努めて参ります。
処分ならびにクラブ全体の取り組みについて
①懲戒処分 フリアン・マリン・バサロ監督: 減給10%(3カ月)
②クラブ全体での取り組み 代表の浜田満を含む、以下奈良クラブ所属常駐スタッフ(トップチーム・アカデミー・スクール・フロント)及びトップチーム選手:2021年度シーズン中(2022年1月31日まで)に社会奉仕活動3日間(24時間)