新年あけましておめでとうございます。
旧年中はたくさんのご支援・ご声援をいただき、誠にありがとうございました。
皆様に支えられ、JFL3シーズン目を無事に終えることができました。日頃より多くの叱咤激励、クラブへの愛をいただいており、心より御礼申し上げます。
昨シーズンは、薩川監督の指揮の下、「J3で戦えるチーム、選手になる」ことを命題に、毎日のトレーニングに励みました。目標であるJ3昇格は果たせなかったものの、セカンドステージでは、過去最高順位の5位と、可能性を感じさせる戦いでシーズンを終えました。
シーズン終了時には、これまでクラブを支えてくれた多くの選手の退団が発表されました。彼らがこれまで作り上げてきてくれた「奈良クラブらしさ」は、新しく加わる選手たちにも共有し、受け継いでいきます。
セカンドチーム「ソシオス」は、トップチームが9年前に出場した府県リーグ決勝大会に進出するまでに成長。惜しくも敗退したものの、若いメンバーで構成されており、楽しみなチームです。
電動車椅子サッカー部門「ビクトリーロード」は、相変わらず全国の強豪チームとして名を馳せており、今シーズンは2年ぶりの全国優勝が目標、トップチームの昇格と共に喜びを分かち合えるよう約束しています。
知的障がい者サッカー部門「バモス」は嶋監督の指導の下、徳村選手と丸山選手が日本代表候補に選出され、成長を感じさせます。パートナー企業様へのバモスの選手の雇用がスタートしており、選手の生活やプレー環境が改善されてきております。
育成普及部門「ジュニアユース」「ジュニア」「スクール」は、“サッカー”という教材を使って選手の人格形成、健康な体作りを進めています。県内の大会での上位入賞、OBたちの活躍も嬉しいニュースです。巡回指導や、ホームゲーム終了時に行うふれあいサッカーも好評をいただき、引き続き子どもたちにサッカーの種を撒いてまいります。
来る2018シーズンは奈良クラブが発足し、10周年となります。
10年前の今頃は、夜の練習に集まった数名で、ロウソクの灯りを頼りに走り、街灯の灯りの下、ボールを蹴っていました。
「奈良にJリーグクラブをつくる」
あの頃からは想像もつかないほどのご支援が現実となった今、いよいよ我々の真価が問われるシーズンだと感じています。
個人の成長とチームの成長。圧倒的な努力と強烈な競争。4部リーグであれども日本一の取り組みを目指すクラブでありたいし、そこは目指すことができます。
愛される人、応援される価値のある人になる努力を、選手・スタッフ、クラブ全員が意識し、全力を尽くす、そんな姿勢を見せ続けたいと思います。
たくさんの思いを胸に、未だ果たせていないこの目標を叶えるべく、クラブ、選手、スタッフ、パートナー企業の皆様、自治体の皆様、サポーターの皆様が一丸となり、2018シーズンを共に闘いましょう。
2018シーズンも、奈良クラブをどうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人 奈良クラブ
理事長 矢部次郎