コラム

[PLAYER’S STORY] 加藤 徹也 Tetsuya Kato

J3昇格を目指し、奈良の地で戦う26人の選手たち。
「何故、サッカーなのか」「何故、奈良なのか」選手それぞれの“物語”に迫る。
(ホームゲーム週に更新予定)

#24 加藤 徹也

FWとして活躍していた時代も。
自分が行くチームは自分の目で決めてきた。
今最も勢いに乗り暴れる男、加藤のストーリー。

得点力に優れていた幼少期

サッカーを始めたのは2002年の日韓W杯がきっかけです。小学校の時にテレビで見て、サッカーってかっこいいと思ったんです。まず地元福島県いわき市のクラブチームに入りました。そこが全国に出れるような強いチームで。FWをやっていたんですけど、点がたくさん取れていたので楽しかったですね。

急遽現れる強豪チーム
中学校も同じクラブチームでした。同じ地区にJFAアカデミー福島があって強くて全然勝てなくなって。小学校の頃は自分で点を取って勝っていた分、その差が辛かったですね。

ようやく親に認めてもらえた高校時代
高校は強いチームに入りたくて宮城県の聖和学園に入学。練習参加をしている時から上手い選手が多いと感じていたのですが、入学してみたらそのレベルの違いをさらに痛感しました。朝から夜までの練習がとにかくきつくて。それでも練習を重ねるうちにできるようになったこともあって、成長ができた3年間だったと思います。そして高校3年ではゲームキャプテンを任せてもらいました。それまで僕のサッカーに対して厳しかった親が、僕がゲームキャプテンをする姿を見て、僕のサッカーを認めてくれたのは嬉しかったですね。

FWからDFへ

ㅤ高校の監督に言われて、初めてディフェンスをやってみたんです。小さい時からフォワードをやってきたので、相手がやろうとしているプレーが大体分かりますし、どっちに抜こうとしているかが分かるので、その経験は生きています。

悩みながらも努力を重ねた
ㅤ振り返ってみると、高校一年が一番悩みました。人数も多く、さすが全国から来る学校だけあって、周りが上手くてついていけるのか不安でしたね。だからこそ負けじと足元の技術を練習して、相手の駆け引きができるようになってきて。考える部分も増えてきて自然と自信がつきました。

そして関西大学リーグで優勝
ㅤ高校の時に関西遠征をして、その時にびわこ成蹊大学との練習試合があって。その時に強いなと思っていたんです。僕自身は一部大学でやりたいと思っていて、声をかけていただいたので入学を決めました。関西大学リーグで優勝したり、インカレで入賞するなど、大学では良い経験ができたと思っています。

練習参加で実力を発揮
ㅤそして大卒で奈良クラブに加入しました。大学の時に奈良クラブに練習参加したんですけど、練習試合でウィングバックなのにハットトリックして。またもや練習参加でチームが決まりました。本番には強いタイプなんだと思います。

MIO戦での今シーズン初ゴール

ㅤ去年から点を取れるシーンはたくさんあったのですが、そこを外していたので、ゴールの瞬間は、「ホッとした、やっと点を取れた」という気持ちでした。

シーズン後半戦に向けて
ㅤ“勝利”にこだわっていきます。まだまだ自分がチームに貢献できている部分は少ないと感じているので、チームのために自分ができることをしていきます。もちろん点を取れたら良いとは思っていますが、自分の特徴は守備なので、守備で貢献しつつ攻撃にも違いを見せたいですね。

いわきの暴れ馬
ㅤ暴れる馬のように、試合で暴れるという意味でつけました。基本はおとなしい性格なので(笑)。試合では違う自分を見せたいです。ぜひその姿を見に、スタジアムにお越しください!